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カブトムシを知ろう!
 └─ 2020/08/15

 夏の昆虫といえばカブトムシ。黒くて角がはえた成虫を思い浮かべる方が多いと思います。では幼虫やさなぎはどうでしょうか?

 現在、多摩動物公園では夏のミニ企画展として、9月1日(火)まで「カブトムシを知ろう!」を開催しています。この企画展では成虫だけでなく、土の中にいてあまり目にすることのない卵、幼虫、さなぎも展示しています。同時に見ることの難しいカブトムシの一生を実際にご覧いただければと思います。


企画展「カブトムシを知ろう!」のようす


 卵→幼虫→蛹→成虫と、カブトムシが成長するときのキーワードは「脱ぐ(脱皮)」です。卵の殻を脱いで幼虫になる、蛹の殻を脱いで成虫になるという変化はわかりやすいですが、幼虫が脱いでも幼虫です。どんな変化があるのでしょうか?

 ポイントは「頭の大きさ」です。脱皮をすると頭の大きさが劇的に大きくなります。脱ぎたての1齢幼虫→成長しきった1齢幼虫(体は大きくなるが頭は小さな1齢幼虫と同じ)→脱ぎたての2齢幼虫(体の大きさは変わらないが頭が大きくなる)と、成長しきった3齢幼虫まで展示しています。頭の大きさにも注目して観察してみてください。

 もうひとつ、幼虫の習性を使った展示もおこなっています。幼虫同士は離れた場所にいても互いに集まってくるという習性をもっています。朝、大きなクリアケースに間隔をあけて幼虫を入れても、数時間後にはお互いに集まってきます。なぜでしょうか? 気になった方はぜひこの企画展で答えを確認してみてください!

 夏の代名詞ともいえる昆虫、カブトムシ。成虫以外のステージにも魅力がたくさんあります。特に幼虫たちはたくさん腐葉土を食べて、みなさんの目の前でどんどん成長していきます。もしかすると開園時間中に孵化や脱皮、羽化しているようすが見られるかもしれません。

 また、今後は動画を活用して企画展の内容もさらに充実させていく予定です。ご来園の際はぜひウォッチングセンター「カブトムシを知ろう!」へお立ち寄りください。

(2020年08月15日)


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