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レッサーパンダの子「シンファ」と「メイファ」、すくすくと成長中!
 └─2019/09/27

 2019年6月19日未明、多摩動物公園でレッサーパンダの赤ちゃんが2頭誕生しました。父親は「フランケン」(7歳)、母親は「タオファ」(4歳)です。

 ・記事「レッサーパンダが生まれました!(7/1からレッサーパンダ舎でライブ映像公開)(2019年6月27日)

 出産前後と子育て中の親子にはとくに安静が必要です。前もって巣箱を寝室に用意し、直接覗かなくても母子のようすを観察できるよう監視カメラを設置しました。安心できる環境の中でタオファは出産の日を迎えました。

 タオファは巣箱の中で落ち着いて子育てを始めました。子どもたちも元気なようすだったので、そのままお母さんにお任せし、私たちはそっとカメラの映像を見守ることにしました。

生後2日目(2019年6月20日)
生後43日(2019年7月31日)の2頭。
歩けるようになりました

 問題なく育った生後28日目、初めて子の身体検査をおこない、2頭ともメスとわかりました。名前はお母さんのタオファ(桃花)からとり、「シンファ」(杏花)、「メイファ」(梅花)と名づけました。


【動画】生後22日目。母親による哺乳中

 誕生直後はちゃんと歩けず、毛の色やようすがまるでカブトムシの幼虫のようでしたが、子どもたちはすくすく成長し、生後40日頃には足先や耳がおとなと同じ黒い毛になり、おぼつかないながらも歩けるようになりました。そして生後61日目に初めて巣箱から出てきたのを確認できました。体の模様もほとんどおとなと同じで、すばやく歩けるようになっていました。


巣箱の外へ(2019年8月18日)

 現在2頭はそろそろ離乳の時期です。お母さんに甘えながらも、ときどき竹を舐めたり噛むようなしぐさを見せ、口にも入れるようになりました。しかし、まだまだ巣箱の中で寝ている時間が多く、朝早くか夕方近くに巣箱から出てきて、寝室を短時間散歩(探検?)しているようです。

 みなさんにご覧いただくのはもう少しお待ちいただかなければなりません。親子のようすに合わせ、公開の日にちを検討します。決まりしだいお知らせしますので、どうぞ楽しみにお待ちください。

〔多摩動物公園南園飼育展示係 松井由希子〕

(2019年09月27日)


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