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昆虫生態園の植物図鑑を作りました!
 └─2017/12/22

 多摩動物公園の昆虫生態園には、一年中チョウの舞い飛ぶ大温室があります。

 さて、チョウといえば、欠かせないのが花です。チョウは花から花へ飛びまわり、その蜜を吸って命をつないでいます。そのため、大温室の中ではたくさんの植物を育てていて、チョウとともに美しい花を一年中来園者の方に楽しんでいただいています。

 しかし、今まで大温室の花についてご紹介するラベルなどを設置していませんでした。写真撮影を楽しまれている方に、植物の名前を尋ねられても分からないこともありました。

 そこで、大温室内の植物を一度しっかり調べてみようと思い立ち、植生管理の担当者にも協力してもらい、植物図鑑を作りました。今回調べて図鑑にまとめたのは82種類の植物です。花の咲かない草本や樹木についても載せました。

アゲラータム(キク科)
コエビソウ(キツネノマゴ科)

 マダラチョウのなかまが好きな、ふわふわした花がかわいらしいキク科のアゲラータム、形がおもしろいキツネノマゴ科のコエビソウ(別名ベロペロネ!)、チョウの吸蜜植物として重要なアカネ科のペンタス、大温室のシンボルともいえるマメ科のホウオウボクなど、あらためて見るとかぎられたスペースの中にさまざまな植物が植えられていて、図鑑を見るだけでも楽しいと思います。

ペンタス(アカネ科)
ホウオウボク(マメ科)

 図鑑は昆虫園本館1階の図書コーナーと、ウォッチングセンター1階の動物園相談員コーナーにおいてありますので、興味のある方はぜひご覧ください。なお、開花の状況については剪定や天候に左右されてご提示することが出来ません。ご了承ください。大温室に来たときに、名前のわからない植物を調べる際にご活用いただけると幸いです。

〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 片田菜美〕

(2017年12月22日)


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