多摩動物公園で毎年恒例の「秋の鳴く虫展」ですが、今年は虫たちの生の声をお届けすることを中心とした展示です。会場の明るさを虫たちが鳴き始める薄暮の時間帯の明るさに落とし、照明の色も青くして秋の涼しさを再現しています。


　また、虫たちが落ち着いて鳴くことができるよう、展示ケースの中には植物や足場の木片などを多めに入れてあります。

　今回鳴き声を聞くことができるおもな虫は、ササキリ、クツワムシ、コオロギ類、マツムシ、アオマツムシ、スズムシ、カンタンなどです。会場に設置しているアンケートでは、半数以上の方が5種類以上の声を聞くことができたと回答されています。


翅をふるわせて鳴くクツワムシ
　クツワムシの迫力ある大合唱、カンタンの少し寂しげな音色、耳をすますと聞こえてくるササキリの声など、多様な虫の声をお楽しみください。秋の鳴く虫展は2017年9月26日（火）まで、昆虫園本館で開催しています（お知らせをごらんください）。

〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係　石島明美〕

（2017年09月22日）