2017年2月5日に多摩動物公園で生まれたチーターの三つ子、オスの「アイガー」と「ジョラス」、そしてメスの「クラリス」。ガラス窓のある「ガラス放飼場」に無事デビューしたのが生後2か月頃でしたが、それから早くも1か月ほどが経ちました。
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生後10日目。左からジョラス、クラリス、アイガー。2017年2月14日撮影 | ガラス放飼場にデビューしたチーター三つ子。手前からジョラス、クラリス、アイガー。2017年4月12日撮影 |
デビュー直後は追いかけっこが遊びの中心でしたが、最近では追いかけっこだけではなく、岩によじ登ってみたり、木に登ってみたり、取っ組み合って遊んだり、立体的な動きも増え、いろいろな遊びをして過ごしています。
一般公開をした4月8日以降、連日多くの方々が見に来てくださっていますが、ゴールデンウィーク中は今まで見たことがないほどの長蛇の列ができて、担当者たちも驚くほどの人気でした。
小さい体ながらダイナミックな動きをしている姿には歓声が上がることがあり、また、遊び疲れると身を寄せ合って休んでいる姿に「かわいい」という声もよく聞かれ、動と静、そのいずれもの姿を楽しんで見ていただいています。
生後10日で1キロ程度だった体重も今では約5キロを超えるまでに成長しました。70日を過ぎた頃から母親「シュパーブ」の食べている馬肉や鶏頭を食べ始めるようになり、母親が子に餌をゆずってしまうため、室内に入れた後、親子別々の部屋で給餌するようにしています。
母親のシュパーブは放飼場に出ているあいだ、ときおり周囲を見渡すような行動を見せます。しかし、大半の時間は子どもたちのようすを目の端でしっかりと捉えながら、落ち着いて過ごしています。シュパーブは元来活発な個体なので、子どもたちがもう少し大きくなったらいっしょに遊ぶ姿が見られるようになるだろうと期待しています。
馬肉を食べるジョラス(背中にチーターの子ども特有のタテガミが見える)
今は子ども特有の「タテガミ」があり、また母親に甘える姿も見られますが、子どもらしい姿を見られるのはわずかな期間です。親子は天気のよいお昼ごろ、ガラス放飼場に出ています。多摩動物公園にお越しの際はぜひご覧ください。
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〔多摩動物公園北園飼育展示係 佐々木悠太〕
(2017年05月12日)