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効果抜群?! オランウータン「ジプシー」から特製お守りのプレゼント
 └─2016/01/22

 今年はサル年。中国で農業の暦を知るためにも利用された十二支に、親しみやすい12種類の動物をあてはめたのが十二支動物だそうです。でも、日本人にとっての申年のサルは、なじみ深いニホンザルがふさわしい気がします。

 さて、申年ならではの風習として「申年に赤い下着を贈ってもらうと幸せになれる」という言い伝えがあるそうです。この風習にちなんで、サルにプレゼントした下着を贈られるとさらに効果が倍増するのでは?と考えました(オランウータンはヒトに近い「類人猿」と呼ばれる動物で、一般的なサルとは区別されていますが、広く「霊長類」という意味ではサルのなかまでもあります)。

 そこで2016年1月2日の申年キーパーズトークの際、飼育下のボルネオオランウータンの中で世界最高齢(推定61歳)、そして温厚で知的なオランウータンのメス「ジプシー」に赤いパンツをプレゼントしました。

 当日は、他のオランウータンたちがパンツで遊んでいたため、ジプシーもなかなかパンツに触ることができませんでしたが、次の日にはパンツに腕を通したり、首に巻いたり楽しく遊んでいました。

赤いパンツを首に巻いたジプシー
ジプシーからのプレゼント「特製お守り」

 このジプシーが使ったパンツをしっかり消毒し、お守りに入れられる大きさに切って、1月10日の「ジプシー世界最高齢・キュー国内最高齢オスのお誕生日会」(野生から来た個体なので元日を誕生日としています)の日、限定 130個を来園者の方々に配布しました。プレゼントは大成功! 用意したお守りはすべて配り終え、多くの方々に喜んでいただきました。

 幸運の赤いパンツをゲットされたみなさんには「落ちない」「学業成就」「無病息災」「長寿」の効果があることをお祈りしています。

 毎年、オランウータン舎の前の特設ブースで「落ちないオランウータンの験かつぎ」をおこなっています。今年(2016年)は1月2日から2月23日まで。幸運の赤いパンツをゲットできなかった方は、こちらの験かつぎにぜひ足をお運びいただき、願い事を書いて特製ブースの「結び所」に結んでください。

・お知らせ「多摩動物公園の新年イベント」(2015年11月26日)

〔多摩動物公園南園飼育展示係 清水美香〕

(2016年01月22日)


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