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ライオンの赤ちゃん「イチゴ」と「ニイナ」成長中
 └─2015/06/19

 九州自然動物公園から来園したライオン「スパーク」(オス、9歳)と多摩動物公園育ちの「ナナ」(メス、8歳)の間に2015年4月11日、待望の赤ちゃんが誕生しました。前回と同様、最終交尾から 102日目の出産でした。

 監視カメラで確認したところ、出産は朝6時ごろから昼12時にかけておこなわれていました。ナナは今回2回目の出産であり、落ち着いて赤ちゃんの世話をしていました。しかし、残念なことに4頭のうち2頭は数日後に死亡しました。


イチゴ(手前)とニイナ

 今年が「2015年」「平成27年」なので、2頭のメスの名前は、15→「イチゴ」と27→「ニイナ」に決定しました。なお、母親の「ナナ」の名は生年の「2007」に由来します。

 赤ちゃん2頭の見分け方は、体毛が黒っぽく、ヒョウ柄のはっきりとした模様があり、体の小さいほうがイチゴ、体色が薄くて黄色っぽく、体の大きいほうがニイナです。性格は、イチゴが少し活発すぎるほどなのに対して、ニイナはおっとりとしています。


母親ナナのそばでじゃれあうイチゴ(下)とニイナ

 2頭はどんどん成長しており、生後20日頃にはお腹を地面につけずに歩き、生後35日には少し走れるようになりました。5月下旬には爪とぎをしている姿も確認できました。体つきはまだ少し頼りなく見えますが、すくすくと成長しています。また、すでに門歯も犬歯も生え始めているので、もう少しでえさを食べられるようになると思います。


ミルクをもらうイチゴ(左)とニイナ

 赤ちゃんたちは現在、1日に 100グラムずつ体重が増え、生後2か月の今ではイチゴが 6.8キロ、ニイナが 8.2キロに達し、毎日の成長を楽しみにしています。

 見た目も性格も違う2頭なので、仲よくできるか少し心配でしたが、最近はニイナもどんどん活発に動くようになり、じゃれあう姿が確認できてほっとしています。

 これから、赤ちゃんたちの成長に合わせて、少しずつ他のライオンとの顔合わせをしながら、ライオン園でのデビューに向けて準備をしていきます。デビューまでまだしばらく時間がかかりますが、イチゴとニイナの成長した姿を楽しみに待っていてください!

〔多摩動物公園北園飼育展示係 新崎慶太〕

(2015年06月19日)


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