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ニホンコウノトリ、28年連続で誕生! ヒナがすくすく成長中
 └─2015/06/11

 多摩動物公園では、2015年5月にニホンコウノトリのヒナが孵化し、今年で連続28年の繁殖成功となりました。ヒナは献身的に世話をする親鳥によりすくすく育っています。

2015年に孵化したコウノトリ

 ・孵化日
2015年5月2日(土)1羽
2015年5月8日(金)1羽
2015年5月20日(水)1羽
2015年6月4日(木)1羽
2015年6月10日(水)1羽 (すべて性別不明)
 


5月20日に誕生したひな

繁殖の経過について

 多摩動物公園では、ニホンコウノトリの計画的な繁殖をおこなっており、その保全事業にも大きく貢献しています。2015年5月2日にサイ舎上のコウノトリ舎で最初の卵が孵化し、2015年6月11日現在、合計5羽が無事に孵化しました。それぞれ順調に成育中で、子育てのようすは観覧通路からご覧いただけます。

多摩動物公園のニホンコウノトリの飼育について

 多摩動物公園では、1988年に日本で最初となる飼育下でのニホンコウノトリ繁殖に成功して以来順調に繁殖が続き、今年で28年連続の繁殖成功となりました。日本における飼育下でのニホンコウノトリ個体数維持に大きく貢献しています。また、兵庫県豊岡市にある兵庫県立コウノトリの郷公園で、2005年から実施されている放鳥事業(コウノトリを自然に帰す活動)に個体を提供するなどの協力もおこなっています。

兵庫県立コウノトリの郷公園との卵の交換について

 こちらの記事でお知らせしたとおり、多摩動物公園では、2015年4月に兵庫県立コウノトリの郷公園と、ニホンコウノトリの有精卵の交換を実施しました。多摩動物公園からコウノトリの郷公園へ、2015年4月30日に輸送した卵は、残念ながら孵化しませんでした。コウノトリの郷公園からは、5月6日に有精卵1個を輸送し、翌7日に多摩動物公園ウマ舎上のコウノトリ舎のYペアに託したところ、5月8日に孵化しました。現在、このヒナもYペアのもとで順調に成育中です。

多摩動物公園での飼育状況

 今回誕生した個体を含め、55羽(オス24、メス26、不明5)になりました。(2015年6月11日現在)

(2015年6月11日)


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