多摩動物公園では、2015年3月15日に国指定天然記念物であるニホンイヌワシのひなが孵化し、7年ぶりの繁殖成功となりました。両親が献身的に世話をしていますので、ひなもすくすく育っています。

元気に育つニホンイヌワシのひなと親
孵化したニホンイヌワシ
孵化日 2015年3月15日(日)
誕生数 1羽(性別不明)
両親 父親:望 2006年4月11日、大森山動物園生まれ
母親:小町 1993年生まれ(秋田県での保護個体)
繁殖の経過について
2015年1月31日から2月8日にかけて、小町が3卵産卵し、そのうちの1卵が孵化しました。
メスの小町は育雛のベテランですが、オスの望は初めての育雛です。ひなは両親のもとですくすくと成長しています。
この親子はフライングケージ横の猛禽繁殖棟でご覧になれます。ひなは巣台の中にいるため、見えにくいですが、時折巣から顔を出すことがあります。
当園におけるニホンイヌワシの飼育について
多摩動物公園では、開園当初からニホンイヌワシの飼育に取り組んできました。1998年に初めて繁殖に成功してから、これまで何度も繁殖に成功してきました。そして近年は個体の世代交代を図り、新たなぺアの形成に取り組んできました。
今回は新たなペア形成後、初めての繁殖となります。
当園での飼育状況
今回誕生したひなを含め、17羽(オス11、メス5、不明1)となりました。
・
過去のニュース
「大森山動物園からイヌワシの『望』が来園」(2008年5月2日発表)
(2015年04月13日)