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昆虫園本館に「おめんのどうぶつえん」オープン
 └─2015/03/06

 多摩動物公園の昆虫園本館1階のエントランスホールに「おめんのどうぶつえん」がオープンしました。来園したみなさんが自由に手に取れるよう、12種の動物(そのうち昆虫は6種)のお面を並べた、屋台型の展示です。




 昆虫は長い進化の過程で、さまざまな環境に適応し、すべての生物の中で最多の 100万種以上もの種に分かれました。このような昆虫の適応や多様性は、昆虫の姿、とくに顔によく表れています。一例として口の形に注目すると、昆虫を捕えて食べるトンボや草をかじるバッタのような「かむ口」、花の蜜を吸うチョウのような「吸う口」、幹や枝から樹液を吸うセミのような「刺す口」、果物の汁を吸うハエやカブトムシのような「なめる口」などが知られています。


いろいろなお面。お面をかぶって変身しよう!


 お面の表には、昆虫の顔がよくわかるイラストを描き、裏にはその昆虫の食べるえさや食べ方が説明してあります。お面で遊んでから、2階で昆虫の生きた展示を見てください。えさといっしょに展示されていることも多いので、昆虫の観察をより楽しめると思います。

 屋台には鏡も取りつけてあります。身だしなみを整えて、記念撮影をして楽しい思い出を持ち帰ってください。お面をつけるのが恥ずかしいという方も、ぜひお面を手に取って裏返してみてください。哺乳類や鳥類のお面にも多摩動物公園での給餌情報が書かれていますので、昆虫園を出た後の観察にもきっと役に立つはずです。

 今後も、あらたな動物のお面の作成など、もっと楽しんでいただける工夫を進める予定です。お楽しみに。

〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 田畑邦衛〕

(2015年03月06日)


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