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子パンダたちのひとりだち準備、レッサーパンダの成長
 └─2015/02/28

 2014年6月22日と7月5日に多摩動物公園で生まれたレッサーパンダの子どもたち3頭(いずれもオス)は生後半年をすぎ、体もおとなの3分の2ほどに成長し、主食のタケやリンゴなども問題なく食べるようになりました。

・ニュース「レッサーパンダが2頭生まれました!
・ニュース「レッサーパンダ3頭の名前が『ヤンヤン』『フーフー』『ライライ』に決定!

 そこで、ふたたび母親たち(アズキとララ)の繁殖をうながすため、2015年1月末に親から完全に離し、子どもたちだけの生活をスタートさせました。

 アズキの子どもの「ヤンヤン」と「フーフー」は兄弟でいられるからか、母親から離しても鳴くこともなく、落ち着いているようすでした。一方、ララの子どもの「ライライ」は、1頭になると甲高い声で鳴き続け、とても不安になっているようすでした。

 いずれこの3頭を同居させて公開したいと考えていましたが、ライライは一人っ子のためか、まわりに合わせるといった行動が取れないところがあり、急にいっしょにすると、ヤンヤンとフーフー兄弟がライライをいじめてしまう可能性あるので、同居は少しずつ進めて行くつもりでした。



 まずは顔合わせのために、3頭を隣り合った2部屋に入れたのですが、ライライは、ヤンヤンとフーフーが放飼場に出かけてしまうとピーピーと鳴き始め、隣の部屋にヤンヤンとフーフーがいるとぴたりと鳴きやみます。網越しの「お見合い」でも激しい拒否反応は見られず、おたがいに興味津々なようすだったので、予定よりもかなり早く、母親から離した3日後に放飼場で3頭をいっしょにしてました。初めはおっかなびっくりだったライライも、徐々に行動範囲を広げ、その日のうちにヤンヤン・フーフー兄弟との追いかけっこが見られました。



 同居開始からすでに3週間ほど経ちましたが、追いかけっこやレスリングなど、3頭で元気に転げまわって遊んでいます。放飼場だけでなく寝室でもいっしょに過ごしていて、台の上でくっついて寝ている姿がよく見られます。“ひとりだち”はもう少し先になりそうですが、どうぞ3頭の成長をあたたかく見守ってください。

〔多摩動物公園南園飼育展示係 高津磨子〕

(2015年02月28日)



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