多摩動物公園では、環境省が進めるトキ保護増殖事業に協力するため、佐渡トキ保護センターからトキを預かり、非公開での飼育繁殖をおこなっています。この度、2014年に誕生したトキ6羽を佐渡トキ保護センターへ移動することになりました。
移動するトキについて
移動予定日 2015年2月13日(金)
移動先 佐渡トキ保護センター
移動個体 オス 2014年4月24日生まれ
メス 2014年4月25日生まれ
オス 2014年4月28日生まれ
メス 2014年5月5日生まれ
オス 2014年5月5日生まれ
メス 2014年5月14日生まれ ※6羽とも多摩動物公園生まれ

2014年生まれのトキ(左と右の個体)
移動経緯
動物を単独の施設で飼育すると感染症の発生にともない全滅の恐れがあるため、個体を複数の施設に分散して飼育する場合があります。環境省が進める保護増殖事業のトキについても、鳥インフルエンザ等の感染症対策として複数の施設に分散して飼育しています。
都立動物園は40年以上にわたって佐渡トキ保護センターにおける飼育繁殖に技術協力をしてきた実績があることから、保全活動の調整機能をもつ野生生物保全センターがある多摩動物公園で、環境省の指示のもと非公開エリアで2007年12月からトキを飼育しています。
このたびは保護増殖事業に基づき、昨年繁殖した個体を佐渡トキ保護センターへ移動します。また、移動したトキは今後の放鳥計画により放鳥される予定です。
当園での飼育個体
今回移動する6羽を除くと、9羽(オス5、メス4)になります。
日本の飼育状況(放鳥した個体を除く。2015年1月23日現在、環境省より)
・佐渡トキ保護センター | 78羽 | (うち2014年生 9羽) |
・佐渡トキ野生復帰ステーション | 61羽 | (うち2014年生 18羽) |
・多摩動物公園 | 15羽 | (うち2014年生 6羽) |
・いしかわ動物園 | 20羽 | (うち2014年生 10羽) |
・出雲市トキ分散飼育センター | 6羽 | (うち2014年生 0羽) |
・長岡市トキ分散飼育センター | 16羽 | (うち2014年生 7羽) |
・佐渡市トキふれあい施設 | 5羽 | (うち2014年生 3羽) |
合計 201羽 | (うち2014年生 53羽) |
◎関連ページ
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希少動物の飼育と保全
(2015年02月05日)