ニュース
チーター「キキョウ」4度目の出産
 └─2012/11/30

 2012年10月10日、多摩動物公園のチーター「キキョウ」(9歳)が4度目の出産をしました。キキョウは2008年、多摩動物公園では16年ぶりに繁殖をした個体で、その後今までに11頭の子を出産しています。

 今回はオス2頭とメス1頭の3頭の子が生まれ、そのうち2頭はキングチーターと呼ばれる縞模様の個体でしたが、残念ながらそのうちの1頭は翌日死亡しました。死亡したのはメスで、体重は460グラムありました。図鑑などに記載されているチーターの子どもの体重は300グラムほどなので、かなり大きな個体でした。

 早いもので子が生まれてから1か月が経ちました。2頭のオスの子どもは元気に成長し、体重も2.5〜3.1キログラムあり、今までの子と比べると大きいほうです。最近ではキキョウが食べている馬肉や鶏頭に興味をもち始め、一生懸命にかじっている姿も見られるようになりました。そのほか落ち葉や木の枝もかじってみるなど好奇心旺盛です。係員の姿が見えると、体重測定のために捕まえられるのが嫌らしく、遊ぶのをやめしきりに威嚇してきます。

 2頭ともまだ名前はありませんが、すでに性格の違いが見られるようになりました。通常の斑点模様の個体は体も大きく好奇心旺盛で、母親が移動するとすぐその足元について歩くきますが、縞模様の個体は、いつもワンテンポ遅れていて、よく母親に引きずられるように出ていく姿が見られます。

 寒い季節になり、2頭ともお気に入りの場所はキキョウのお腹の上のようです。日中、必ずといっていいほどキキョウのお腹に乗って休んでいます。

 一般公開は、時間を限定して12月中におこなう予定です。公開時間は、追ってお知らせしますが、悪天候の際は体調管理のため展示を見合わせることがありますので、予めご了承ください。

写真上:(前から見た)お腹の上大好き
写真下:(後ろから見た)お腹の上大好き

〔多摩動物公園北園飼育展示係 野本寛二〕

(2012年11月30日)



ページトップへ