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イノシシの冬の過ごし方
 └─2012/02/04

 多摩動物公園には2頭のイノシシ「キントン」(メス、9歳)と「クロマメ」(メス、5歳)がいます。来園者の方から、「寝ている」とか「動かない」という声をよく耳にしますが、日中は寝ていることが多いのです。

 2頭を別々に飼育するようになったことは以前お知らせしました。

「イノシシ運動場を改良」(2011年02月25日)

 寒い季節を迎えた今、多摩動物公園の夜は気温も低いのですが、残念ながらイノシシ舎には寝小屋が一つしかなく、キントンは小屋の中、クロマメは屋外で落ち葉にもぐっています。キントンの過ごす寝小屋も窓の開いている小屋なので、やはり寒いにはちがいありません。

 しかし晴れた日の昼間、イノシシの運動場にはとてもよく日があたります。昼行性とも夜行性ともいわれるイノシシですが、多摩動物公園では日中あまり活動せず、2頭とも陽だまりの中で幸せそうに寝ている姿がよく見られ、見ているこちらまで幸せな気分になってきます(夏も寝ていることが多いのですが、じつは、夏は暑さのせいでちょっとぐったりとした顔をしています)。

 なお、夕方に餌を与えるので、午後3時をすぎるとお腹をすかせた2頭が動き始めます。ときには、柵ごしにケンカのような行動を見せることもあります。キントンは早めに小屋に戻ることもありますが、活発に動くイノシシを見るにはこの時間帯にお越しください。

写真:お昼寝中のキントン

〔多摩動物公園南園飼育展示係 清野佑子〕

(2012年02月04日)



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