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コツメカワウソの子どもたち、元気に成長中
 └─2010/12/21

 多摩動物公園では2010年11月12日、コツメカワウソが6頭誕生しました(お知らせ)。残念ながら、1頭は11月24日に死亡してしまいました。死因は肺炎でしたが、胃袋の中にはミルクもいっぱい入っており、死亡直前までしっかりと母乳を飲んでいたようです。

 他の5頭は、体重に差があるものの、順調に成長しています。11月18日に108~149グラムだった体重も、12月20日には430~545グラムになりました。

 いちばん体重が軽い子の目が開いたのは生後17日目の11月29日でしたが、もっとも体重の重い子はなかなか目が開かず、12月20日にやっと開眼しました。

 体重計測時にも反応のとぼしかった子どもたちですが、最近は体をつかむと「ピャーピャー」と元気よく鳴くようになってきました。体重計測時には、子どもたちの親や兄姉を外に出すのですが、中で子どもが鳴くと、お母さんのカワちゃんが「うちの子に何するの!!」と言わんばかりの勢いで、ガンガンと音を立てながら扉をこじ開けようとします。扉を開けてやると、カワちゃんは「シャッシャッ」という警戒音を出しながら、まっしぐらに子どものもとに駆け寄ります。

 この記事を書いている時点(2010年12月20日)では、まだまだ頼りなげな子どもたちですが、お母さんの愛情を受けて、さらにしっかりしていくことでしょう。まもなく放飼場にデビューします。今しばらくお待ちください。

・東京ズーネットBBの動画から
 「元気なコツメカワウソ一家」(2010年1月撮影)

写真上:コツメカワウソの子どもたち
写真下:バケツに入れられて体重測定
(いずれも2010年12月20日撮影)

〔多摩動物公園南園飼育展示係 大橋直哉〕

(2010年12月21日)



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