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ライオンの水遊び
 └─2010/07/16

 夏になり暑い日が続いています。多摩動物公園のライオンたちも暑さでだらけてしまい、多くのライオンたちは、木の下やサファリ橋下の日陰に入り、横になって休んでいます。

 しかしそんな中、一部の個体がライオン園の中にある池に入って、元気に水遊びをしています。それはケイコ(8歳)、ナナ(3歳)、ミキ(3歳)、ラン(11歳)の若いメスたちです。オスや年長のメスは池の中には入らず、周りで水遊びをする程度ですが、ケイコたちは、1頭が池に入ると次から次へと後に続きます。

 池の底には泥が溜まっているため、水に入るとライオンの白い足がまるで黒い靴下をはいているみたいに真っ黒になってしまいます。
 また泥の中には、牛骨の破片や木の枝などが沈んでいますが、ケイコ、ナナ、ミキは、この沈んでいる牛骨などを探し出すのがおもしろいようで、頭までもぐり、全身真っ黒になって、牛骨を探して遊んでいます。

 ランは足を水につけたときにできる波紋がおもしろいようです。初めのうちは水に軽く触れる程度なのですが、徐々に激しくなり最終的には水を猫パンチで叩き始めます。ランが繰り出す猫パンチの威力はすさまじく、水しぶきが高く上がります。

 ライオンの水遊びがわりによく見られるのは、毎日ではありませんが、午後2時から4時の時間帯です。
 2010年4月に完成したライオン園の展望デッキからは、池がよく見えます。また、展望デッキには双眼鏡も設置してありますので、池で遊ぶライオンのようすをよく見ることができます。

写真上:水遊びに向かうライオンたち
写真中:靴下をはいたような足
写真下:猫パンチで上がる水しぶき

〔多摩動物公園北園飼育展示係 清水泰輔〕

(2010年07月16日)



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