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チーター舎がにぎやかです
 └─2009/11/27

 2009年10月28日、約1年ぶりにチーターのメス「スミレ」が多摩動物公園に帰ってきました。スミレは繁殖のために富士自然動物公園へ「長期出張」し、今年(2009年)1月6日に4頭の子を無事出産しました。スミレは初産ながら順調に子育てをし、子どもも雄大な自然の中でのびのびと育ったようです。

 取り決めにしたがって、4頭のうち2頭を残し、多摩へはオスの「カンガ」とメスの「コリナ」を連れて帰りました。子どもたちも徐々に多摩での生活に慣れ、今ではチーター舎いちばんのやんちゃ者になっています。

 移動に備えて一度親親から離されたこともあったので、子どもにも自立心が芽生えたらしく、今では親子で呼び合ったり探したりすることもほとんどありません。ただ、物おじせず、好奇心旺盛な性格のカンガにくらべ、コリナはひとりになると不安そうですが、兄妹いっしょにいれば母親がいなくても平気です。育ち盛りなので食欲旺盛で、餌を欲しがって動物舎の格子によじ登るほどです。

 もう一つのニューフェイス、2009年9月22日に生まれた、チーター「キキョウ」の子ども3頭も、11月21日からガラス放飼場にお目見えしました。生後2か月で体重も順調に増え、約3キログラムにまで育っています。

 名前は候補名から選んでいただき、オスがニーム、メスはソニアとリリーと決まりました。3頭の中では、生まれたときからリリーがいちばん大きく、姉御肌といった感じです。

 岩に登ったり丸太をくぐったり、立体的な遊びが好きな彼らにとって、ガラス放飼場は遊びがいがあるようです。日ましに行動が活発になり、そろそろ親の食べている馬肉や鶏頭も口にするようになってきたので、これからは成長スピードも一段と加速すると思います。

 これでチーター舎は、今だかつてない15頭という大所帯になりました。そのため、かぎられた広さの運動場を午前と午後で使い分けなければなりません。かわいい子どもたちを少しでも多くの方々にごらんいただきたいところですが、ガラス放飼場は午前中がキキョウ親子、午後はスミレ親子と入れ替えています。また、寒くなり体調を崩しやすい季節ですので、天候や体調により展示を中止することもあります。ご了承ください。

写真上2点:スミレ親子
写真中下 :キキョウ親子
写真下  :キキョウの子

〔多摩動物公園北園飼育展示係 谷口敦〕

(2009年11月27日)



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