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擬態する昆虫、カレハカマキリ
 └─2009/10/02

 「擬態する昆虫」パート2です。前回の記事ではコノハムシをご紹介しました。今回ご紹介するのは、カレハカマキリ。その名のごとく、枯れ葉にそっくりのカマキリです。

 多摩動物公園では2種類のカレハカマキリを展示しています。一つ目はメダマカレハカマキリ Deroplatys desiccata です。この昆虫は、相手を威嚇するために翅を広げるのですが、前翅の裏側に目玉模様があるため、この名がついています。

 二つ目はヒシムネカレハカマキリ Deroplatys lobata です。胸がひし形をしているので、この名前がついています。今展示しているヒシムネカレハカマキリは2回産卵し、2回とも無事孵化しました。展示ケースの中で孵化したため、数日間は子どもを親のそばに置いておきましたが、親に食べられてしまうと大変なので取り出して裏側に移し、ショウジョウバエを与えながら育てています。この子どもは近いうちに親の隣で展示する予定です。

写真上:ヒシムネカレハカマキリ(中央にいます)

写真下:前回の記事で、写真のどこにコノハムシが隠れているか、クイズを出しました。答は、右の写真下の赤丸の中です。おわかりになりましたか?

〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 野村友宏〕

(2009年10月02日)



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