「擬態する昆虫」パート2です。
前回の記事ではコノハムシをご紹介しました。今回ご紹介するのは、
カレハカマキリ。その名のごとく、枯れ葉にそっくりのカマキリです。
多摩動物公園では2種類のカレハカマキリを展示しています。一つ目はメダマカレハカマキリ
Deroplatys desiccata です。この昆虫は、相手を威嚇するために翅を広げるのですが、前翅の裏側に目玉模様があるため、この名がついています。
二つ目はヒシムネカレハカマキリ
Deroplatys lobata です。胸がひし形をしているので、この名前がついています。今展示しているヒシムネカレハカマキリは2回産卵し、2回とも無事孵化しました。展示ケースの中で孵化したため、数日間は子どもを親のそばに置いておきましたが、親に食べられてしまうと大変なので取り出して裏側に移し、ショウジョウバエを与えながら育てています。この子どもは近いうちに親の隣で展示する予定です。
写真上:ヒシムネカレハカマキリ(中央にいます)
写真下:
前回の記事で、写真のどこにコノハムシが隠れているか、クイズを出しました。答は、右の写真下の赤丸の中です。おわかりになりましたか?
〔多摩動物公園昆虫園飼育展示係 野村友宏〕
(2009年10月02日)