前回(下記ニュース)、スイギュウのオス「アカギ」が、あたらしく完成した運動場のプールに入るようになったことをお伝えしました。
・ニュース「
プールに入って至福のひととき、スイギュウ」(2008年7月11日)
しかし、飼育している2頭のスイギュウのうち、メスの「ハルナ」は、臆病な性格のため、まだプールに入っていませんでした。古い飼育舎でも、なかなかプールに入らず、担当者を悩ませていたとのこと。上記ニュースで、ハルナも「気持ちよさそうなオスのすがたを目にして、まもなく入るようになると思います」と書いたものの、なにか手を打たないとダメかなぁ、と考えていました。
ところが、オスのアカギがプールに入ったの初めて目撃した2008年7月4日の8日後、アカギにつられてハルナもプールに入ったのです!
以前のプールは、奥に向かって深くなるスロープ式の構造になっていて、ハルナは足もとが斜めになっているのをいやがっていたと聞いていました。そこで、あたらしいプールは「階段式」にしたのです。ハルナの“プール開き”は、暑さに負けたのが大きいとは思いますが、プールの構造もハルナの抵抗感をやわらげるのに一役買ったようです。
新プールのいちばん深いところは水深 1.7メートル近くあります。ここまで来ると、スイギュウは後ろ足2本で立つ姿勢をとっているようですが、アカギは1分くらい潜っていることもあります。
スイギュウがプールに入っているすがたは、なんともいえない癒し系な光景ですが、水につかるのも気温の高いときだけ。夏もいよいよ終わりをむかえ、すずしくなってきましたが、スイギュウの水浴びをごらんになりたい方は、どうぞお早めに!
※写真は手前がハルナ
〔多摩動物公園南園飼育展示係 八坂圭悟〕
(2008年09月19日)