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続・新たな視点で見てみると(5)
 クロマグロの「受精卵〜孵化の瞬間」
 └─2008/09/05

 前回の「続・新たな視点で見てみると(4)」では、迫力あるクロマグロの産卵のようすをお伝えしました。

 これに引き続き、今回はクロマグロの産卵後に回収される受精卵を撮影してみました。

【動画:クロマグロの受精卵】

 ・Windows Media形式
 ・QuickTime形式

 映像の流れに沿って解説しましょう。クロマグロの卵は直径約1ミリ。ほぼ透明な球体です。海水より軽いので、水面近くに浮いてきます。産卵直後、細胞は一つしか見えません。

 しばらくたつと卵割が始まり、2細胞、4細胞と増えていきます。映像ではビデオの早回しのように時間を縮めてありますので、卵割のようすがよくわかると思います。

 産卵の翌日になると、もう卵の中には仔魚のかたちが見られます。産卵後27時間ほどすると孵化が始まり、体長約3ミリの仔魚が卵から飛び出してきます。

 次回は、撮影に成功すれば、クロマグロの仔魚のビデオをお伝えします!

〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕

(2008年09月05日)



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