トビウオが、昨年の11月から「東京の海」のエリアにある「東京湾の漁業」水槽に登場しました。残念ながら飛ぶところはお見せできませんが、「飛べる秘密」を観察することができます。
トビウオを見てまず気づくのは、その大きな胸びれでしょう。ときどき胸びれを大きくひろげて泳ぎます。空中ではこの大きな胸びれがグライダーの翼とおなじ役割をするのです。
腹びれにも注目。胸びれ同様、飛ぶときにひろがります。つまり、トビウオは胸びれと腹びれの合計4枚の翼をもっているのです。
深く切れこんだ尾びれの下側(下葉)は長くなっています。この尾びれを振って泳ぎ、推進力を得て、空中へ飛び出します。
外見だけではなく、消化管が短く、体内の排泄物を短時間で外に出すことができるうえ、浮きぶくろが大きいことも軽量化に一役かっています。水族園でトビウオの秘密をじっくり観察してください。
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