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クロマグロ9年ぶりに産卵
 └─2008/06/10

 約9年前の1999年8月2日、葛西臨海水族園は世界で初めて、水槽内でクロマグロを産卵させることに成功しました。当時は、クロマグロ仔魚を育成するための準備が十分に整っていなかったこともあり、仔魚は35日間ほどしか飼育することができませんでした。その後も産卵は続きましたが、約2か月後、産卵していたメス個体は死亡してしまいました。

 それ以来、葛西臨海水族園ではクロマグロの繁殖をめざし、水槽内の水温や人工照明の点灯時間などを調整してきましたが、ここ9年間、産卵の兆候はありませんでした。

 そこで昨年度(2007年度)から、水温を変化させる度合いをさらに急激にしたところ、2008年4月29日、約9年ぶりにクロマグロの産卵を確認することができました。現在、午後2時30分の給餌の後、1尾のメスの後を数尾のオスが追いかけ、素早く泳ぎながらメスが産卵し、オスが放精するようすを観察できることがあります。その際、オスの放出した精子のため、水槽内が真っ白になります。

(さらに詳しい報告記事を、動画とともに、追って掲載する予定です。お待ちください!)

(2008年06月10日)



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