特殊なカメラで撮影した、肉眼では見ることが出来ない映像をおつたえする「新たな視点で見てみると」第5話は、先週に引き続き、アンコウのなかまの摂餌をスローモーションで見てみましょう(先週ご紹介したアンコウのなかま
「グースフィッシュ」の摂餌動画はこちら)。
今回は「深海の生物」コーナーで展示している「ミドリフサアンコウ」が餌を食べるようすを撮影しました。
まずは次の動画をごらんください。
【通常スピードの動画】
先週のグースフィッシュと同じく、ミドリフサアンコウも待ち伏せ型の摂餌行動を見せます。餌が近づいてくるまで、底面でジーっと待っています。棒の先に付けた餌が目の前におりてきても、身動きひとつしません。
「あれっ? アンコウといえば、例の“頭の釣竿”はないの?」と思ったアナタ。──じつはあるんです! ただし、釣竿ではなくて「ふさ」なんです。
上でご紹介した動画には、この「ふさ」を動かしている貴重な映像も含まれています(今、展示している2匹は、めったにふさを動かさないのです!)。
しかし、通常撮影では、餌をつかまえる瞬間をよく観察しても、とつぜん餌が消えてしまうようにも見えます。では、時間を16倍に引きのばした映像をごらんください。
【スローモーションの動画】
〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕
(2007年08月03日)