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新たな視点で見てみると(5)
 スローモーションで見るアンコウの摂餌Part 2
 └─2007/08/03

 特殊なカメラで撮影した、肉眼では見ることが出来ない映像をおつたえする「新たな視点で見てみると」第5話は、先週に引き続き、アンコウのなかまの摂餌をスローモーションで見てみましょう(先週ご紹介したアンコウのなかま「グースフィッシュ」の摂餌動画はこちら)。

 今回は「深海の生物」コーナーで展示している「ミドリフサアンコウ」が餌を食べるようすを撮影しました。

 まずは次の動画をごらんください。

【通常スピードの動画】

 先週のグースフィッシュと同じく、ミドリフサアンコウも待ち伏せ型の摂餌行動を見せます。餌が近づいてくるまで、底面でジーっと待っています。棒の先に付けた餌が目の前におりてきても、身動きひとつしません。

 「あれっ? アンコウといえば、例の“頭の釣竿”はないの?」と思ったアナタ。──じつはあるんです! ただし、釣竿ではなくて「ふさ」なんです。

 上でご紹介した動画には、この「ふさ」を動かしている貴重な映像も含まれています(今、展示している2匹は、めったにふさを動かさないのです!)。

 しかし、通常撮影では、餌をつかまえる瞬間をよく観察しても、とつぜん餌が消えてしまうようにも見えます。では、時間を16倍に引きのばした映像をごらんください。

【スローモーションの動画】


〔葛西臨海水族園飼育展示係 三森亮介〕

(2007年08月03日)



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