東京都は2028年の新水族園オープンに向けて葛西臨海水族園のリニューアルを進めています(新水族園に関する情報は
建設局公式サイトのお知らせをご覧ください)。
2024年7月には新水族園の工事エリアに仮囲いを設置しました(
2024年6月7日お知らせ)。正門を入ってすぐの仮囲いは長さが70メートル、高さが3メートルあります。この大きなキャンバスを活用して、ご来園のみなさまに協力いただいてつくるウォールアート「夢いっぱいのおさかなアート」を制作することにしました。
アートはふたつの工程を経て完成しました。ひとつめは10月に、海の中をイメージしたラッピングを施しました。ラッピングには水族園で展示しているクロマグロやアカシュモクザメなどを描きました。

海の中をイメージしたラッピングを施した仮囲い(2024年10月3日撮影)
ふたつめは11月2日、3日に園内でワークショップを開催し、ご来園のみなさまに「夢のおさかな」をつくっていただきました。「夢のおさかな」は、「こんなおさかなを見てみたい」と想像して、魚の形をしたシートに丸、三角、四角などのシールを貼ってつくりました(
ワークショップに関するお知らせはこちら)。
ワークショップは小さな子どもから大人の方まで、多くの方にご参加いただきました。シール選びから配置までじっくり考える方もいれば、ダイナミックに貼る方もいて、取り組み方もさまざまでした。できあがった作品も、すべての色を使ったカラフルなものや同系色でまとめたシックなものまで、バリエーション豊かに仕上がりました。「どの色にする?」「まだ貼れるかな」など話しながら、どのテーブルも終始にぎやかでした。

「夢のおさかな」をつくったワークショップのようす
どなたでも参加できるよう、作品づくりに使うシールは大きさや素材にこだわったほか、シールを全部で36種類用意し、複雑な組み合わせを楽しんでいただけるようくふうしました。また、ご参加くださった方には、魚の体の色や模様に着目したオリジナルの観察シートをお配りし、ワークショップ後に園内で生きものの観察を楽しんでいただけるようにしました。

観察シートを受け取る参加者
ワークショップでつくった「夢のおさかな」は全部で200匹。11月13日にこの200匹を仮囲いに貼り付け、「夢いっぱいのおさかなアート」が完成しました。アートはおおむね1年程度、掲出する予定です。みなさんの個性が詰まったウォールアートをぜひお楽しみください。

完成した「夢いっぱいのおさかなアート」(大きな画像はこちら)
(2024年12月24日)