このたび、東京都の推進する
「第2次ズーストック計画」の2023年の取組状況が都の公式サイトで公表されました。
東京都は、都立動物園・水族園で飼育展示する動物について積極的な保護や繁殖を推進しています。1989年度には「ズーストック計画」を策定し、国内外の法令にもとづく保護対象種や、野生個体数の減少にともない保護の必要な種の計画的な繁殖に取り組んできました。
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2023年1月と5月、上野動物園でアイアイの繁殖に成功 | 多摩動物公園でチンパンジーの人工授精に成功 |
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葛西臨海水族園で繁殖したウミガラス(奥の2羽) | 井の頭自然文化園でニホンカモシカが2年連続で繁殖 |
2018年度には、都立動物園等を取り巻く社会状況の変化を踏まえ、種の保存や環境教育の場としての都立動物園の機能強化を目的として「第2次ズーストック計画」を策定しました。その骨子は次のとおりです。
第1 種の保存の強化
1 ズーストック種の見直し(従来の50種から124種へ拡大)
2 計画的管理の推進
3 一層の繁殖強化の取組
4 希少種保全に関わる国内外関係機関との連携・協力の強化
5 検疫機能の強化
第2 生息域外保全の推進と生息域内保全への貢献
1 生息域外保全の推進
2 生息域内保全への貢献
第3 環境教育や普及啓発の強化
1 環境教育
2 普及啓発
3 その他の取組
取組の状況や成果は東京都の公式サイトで公表されています。ズーストック種124種を対象に、3つの分野についてPDCAサイクルを取り入れ、10年後の目標を設定し、評価検証をおこないながら取組を進めています。
(1)飼育繁殖
(2)保全情報
(3)普及啓発
都立動物園・水族園の管理運営を担う公益財団法人東京動物園協会は、上野動物園、多摩動物公園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園の4園が役割分担をしながら、野生生物保全センターを中心にズーストック種や希少種を中心とした計画的な野生生物の保全活動に取り組むとともに、教育普及センターを中心とした環境教育や普及啓発に積極的に取り組んでいます。
第2次ズーストック計画の2023年取組状況が公表されたページには、計画全体の詳細やこれまでの取組状況についても掲載されています。ぜひご覧ください。
(2023年03月29日)