ニュース
葛西臨海水族園の再開園にあたって
 └─ 2021/06/04
 東京都の緊急事態宣言は延長となっていますが、葛西臨海水族園は本日6月4日から再開することができました。

 昨年(2020年)12月26日から休園しておりましたので、実に161日ぶりの開園となります。長らくお待たせいたしました。水族園の生き物もスタッフも元気です。

 休園期間中は、直接みなさまとお会いすることはできませんでしたが、オンラインでのさまざまな取組みを以前にも増して充実させました。ライブでの講演会、スタッフトーク、「海の学び舎」や「海のあそびや」といった対話型のプログラム、そして、学校の先生を対象とした生き物の飼い方相談など。

 また、YouTubeには専用のチャンネルを設けて24時間いつでも見ることのできる動画の配信をおこないました。土曜日・日曜日には、水族園の水槽から生中継する「生き物たちの1日」のYouTubeライブ、さらには、ホームページのTokyo Zoo NetからはVR水族園を体験できる、東京Zoovieも公開しました。多くの映像コンテンツは、スマートフォン、パソコン、タブレットなどの情報端末・モニターと通信条件の準備ができれば、世界中からいつでもアクセス可能です。

 これらの取組みは多くの方々から幸いにも好評を得ております。時間や距離といった制約をある意味では乗り越えられるツールとしてオンラインの取組みは機能できたのではないかと思っております。休園中、オンラインの各種プログラムにご参加、ご視聴いただいた多くのみなさまに感謝いたします。

 しかしながら一方で、葛西臨海水族園としては、オンラインでの取組みを進めれば進めるほどに、水族園という生き物と人がいるリアルの場で感じてほしいこと、伝えたいことがあることを、むしろ実感を持って想うことが増えました。

 季節は移ろい、梅雨に入り、園内の木々、草花もぐんぐんと育っています。さあ、葛西臨海水族園は再開、始動します。当面は1日のご来園者数を制限した事前予約制とはなりますが、水族園の場に身をおいて、生き物たちの輝きを、流れる水を、わたる風を、体感し、交流していただければ幸いです。


 葛西臨海水族園
 園長 錦織一臣


(2021年06月04日)



ページトップへ