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おうちでかさりん奮闘記──コロナ禍でも生き物の魅力を届けたい!
 └─2021/03/12
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まってから1年が過ぎました。約1年前の2020年2月29日から、葛西臨海水族園は臨時休園になりました。展示している生き物をみなさんに見ていただけなくなったのです。そこでツイッターを使って、自宅でも水族園を楽しんでもらう取り組みを始めました。

 ツイッターでは「#」(ハッシュタグ)をつけることで、そのハッシュタグがついたツイートを一覧にして見ることができたり、いろいろなユーザーが共通の話題で盛り上がったりすることができます。水族園では昨年3月2日から、休園中の生き物のようすを発信するために「#おうちでかさりん」というハッシュタグを使って、これまでよりも頻繁に生き物の情報を投稿することにしました。

 水族園では各係にツイッターの担当者がいて、生き物の話題をメインに、それぞれの係の業務に関連する情報を発信しています。休園中、担当者はガランとした園内を歩き回り、生き物の面白い行動や何気ないようすを撮影して、それにふさわしい文章を考えます。感染拡大防止のために出勤する人数を減らした中で、毎日ツイッターを更新するのはとてもハードでしたが、生き物の魅力を届けたいという一心で発信をつづけました。

記念すべき「#おうちでかさりん」の最初のツイート

 このような状況は水族園だけでなく、きっと全国の動物園や水族館でも同様だったのでしょう。休園中でも、ツイッター上では活発な動きが見られました。たとえば、近畿地方の動物園水族館が中心となってスタートした「#休園中の動物園水族館」や、「浜名湖体験学習施設ウォット」の呼びかけによる「#いきものパクパクリレー」など、共通のハッシュタグを使い、さまざまな施設がいっしょに情報発信をする取り組みが全国に広まりました。

水族園がバトンをつないだ「#いきものパクパクリレー」

 このような取り組みにも参加しながら情報発信を続けた結果、「#おうちでかさりん」は本当にたくさんの反響をいただきました。開始から1年が経った今でも、あまり外出できない状況が続いていることから、この取り組みを継続しています。事態が収まったら、ぜひ実際に来園していただき、「#おうちでかさりん」で発信している生き物の魅力や観察ポイントを思い出しながら、自分自身の目で生き物の魅力を発見してもらいたいと思っています。

〔葛西臨海水族園教育普及係 大河原陽子〕

(2021年03月12日)


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