ニュース
清流のシンボル「バイカモ」の展示
 └─2018/08/10

 みなさん、厳しい暑さが続く毎日ですがいかがおすごしでしょうか。葛西臨海水族園で少しでも涼しい雰囲気を味わっていただくのにおすすめの場所は「水辺の自然」エリアの「渓流」水槽です。イワナやヤマメが流れに逆らって泳ぐようすがゆっくり見られます。


 さらにおすすめしたいのが、「渓流」水槽前の観覧スペースにある「湧水」水槽です。この水槽は2018年7月26日にオープンした特設展「水辺に生きる草」に合わせて企画・新設した展示です。川の上流や湧水地をイメージしてレイアウトしていますので、涼しい雰囲気を味わっていただけると思います。


 展示のメインは清流のシンボルと呼ばれる水草「バイカモ」です。北海道や本州の豊富な湧き水が流入する河川で成育する日本の固有種で、東京都内でも西多摩東部の河川にわずかに残っています。成長すると長さは2メートルにもおよび、幾重にもなってゆらゆらとなびくようすは美しいものです。春から夏にかけて梅の花に似た小さな白い花を咲かせることから、梅花藻(バイカモ)の名がついたといわれています。

 バイカモの生育には水質の維持だけでなく水の動きも重要なようです。今後ようすを見つつ水流やレイアウトを調整していく予定です。この夏は、葛西臨海水族園の「渓流」水槽と「湧水」水槽でぜひ涼を感じてください。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 中沢純一〕

(2018年08月10日)


ページトップへ