2018年5月28日、葛西臨海水族園の「大洋の航海者 サメ」水槽に全長70センチ前後のアカシュモクザメ8尾が仲間入りしました。アカシュモクザメは全長40~50センチほどで生まれてくるとされ、今回追加した個体は今年の春生まれた幼魚と思われます。
水槽に入れた直後は透明なアクリルガラスにぶつかることもあり、心配していましたが、水槽にしだいに慣れ、避けるようになりました。
 | |  |
アカシュモクザメの成魚と幼魚 | 幼魚 |
大きなアカシュモクザメといっしょにえさを食べられるかどうかも心配ごとの一つでした。新しい環境に慣れるまで食べないだろうと予想していましたが、翌29日には、少なくとも4尾がえさを食べたのを確認しました。大きなアカシュモクザメ用のアジやイカを、小さな体を使って頭を左右に振りながら食いちぎって食べるようすも見られました。えさを食べた後、みなお腹がぽっこりと膨れており、しっかり食べているようでとりあえず一安心です。
「大洋の航海者 サメ」水槽での「エサの時間」は、毎週火・木・土・日曜日の14:00から始めます。サメたちがどうやってエサを食べているか観察してみてください。
【動画】サメ水槽の「えさの時間」
ところで、サメの幼魚といえば、この水槽で2018年3月19日に生まれたスミツキザメを憶えていますか?(
記事はこちら)
残念ながら1尾は死んでしまいましたが、残った3尾はえさを見つけるのもじょうずになり、丸々した体つきになってきました。今後のアカシュモクザメとスミツキザメの幼魚たちの成長にご期待ください。
〔葛西臨海水族園飼育展示係 幅祥太〕
(2018年06月15日)