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「カエルの合唱」水槽が「水辺の生き物」水槽としてリニューアルオープン!
 └─2015/08/21

 2015年8月1日、葛西臨海水族園「水辺の自然」エリアの「池沼」展示内にある「カエルの合唱」水槽が「水辺の生き物」水槽としてリニューアルオープンしました。

 

 今回のリニューアルでは水槽の数を3つから5つへ増やしました。小型の水槽が増えたことで、よりたくさんの生き物をより間近に展示できるようになりました。また、イラストをふんだんに使用したパネルで、両生類の特徴である「変態」や、水辺と深くつながっている生活をわかりやすく解説しています。

 新しい展示で特徴的なのはいちばん左の縦長の水槽です。この形を生かし、泳ぎの得意なアカハライモリ(成体)を展示しました。新しい水槽に入ったばかりのころはあまり動かず、流木の下にひっそりと隠れていることが多かったのですが、近ごろは環境にすっかり慣れたようです。長い尾を巧みに動かしながら、水槽の底の方で泳いだり水面に上がって呼吸をしたりしている姿が見られます。なお、こちらの水槽は前からだけでなく横からも観察できます。

 
アカハライモリの幼体(左)と成体

 となりの小さな水槽にはアカハライモリの幼体を展示しました。幼体は成体と違い、ほぼ陸上で生活します。そのため、成体の水槽とは対象的に水槽内の水場が少なくなっています。体の大きさの違いだけでなく、幼体と成体の生活の場所の違いにも注目して見てください。

 その他、アズマヒキガエル、ニホンアカガエル、シュレーゲルアオガエル、トウキョウサンショウウオも展示しています。子どものころ、カエルやイモリが身近な遊び相手だった方にも、カエルやイモリの姿が新鮮に映る若い方やお子さんたちにも、さまざまな世代に楽しんでいただけたらと思っています。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 川崎繭〕

(2015年08月21日)


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