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オウサマペンギンのひな、羽の生え換わり
 └─2014/04/18

 葛西臨海水族園では、2013年9月17日に孵化したオウサマペンギンのひなを展示しています。

 ひなのモコモコした姿は多くの方の目を引くのですが、最近少しずつ変化が出てきています。よく見ると、尾の部分やフリッパーと呼ばれる翼の部分が、大人の羽に生え換わってきているのです。

 オウサマペンギンのひなは大人の姿になるまでに2回羽が生え換わります。卵から孵った直後はまばらに羽が生えていて、この時期は親が温めないと凍えてしまいますが、そこから3週間ほどすると、第二幼綿羽(だいにようめんう)とよばれる、現在みなさんにごらんいただいているような羽に生え換わり、そして、もう一度大人の羽に生え換わります

 大人の羽は水をはじくので、長時間水に入っていても寒くありませんが、ひなの羽は水をはじく性質が十分でないため水には入れません。ところが本来は水に入らないはずが、水族園のオウサマペンギンのひなは、時折親についてプールで泳いでしまいます。初めのうちは飼育担当者も心配しましたが、泳ぐ時間はごく短かくて、羽もしばらくすると乾くようです。

 羽は徐々に生え換わっていき、いずれ大人と同じ姿になります。これからのひなのようすにご注目ください。なお、気温によってオウサマペンギンの展示を中止する場合がありますので、ご了承ください。

写真:オウサマペンギンのひな(2014年04月12日撮影)

〔葛西臨海水族園飼育展示係 古橋保志〕

(2014年04月18日)



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