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「南アフリカの水槽」をリニューアル、イソギンチャクに注目
 └─2010/05/21

 巷ではワールドカップの話題が盛り上がってきましたね。サッカーファンとしてもじっとしてはいられません。

「南アフリカの水槽」リニューアルです!

 南アフリカ共和国という国にはあまり馴染みのない方が多いことでしょう。かくいう筆者も訪れたことがありません。不勉強な筆者の南アフリカに関するイメージといえば、サバンナに代表される乾燥地帯やゴリラのいる密林のある大陸の南端の国、ダイアモンドやレアメタルなどの鉱物資源、脱アパルトヘイト、喜望岬、など漠然としたものでした。

 今回のリニューアルに際し、葛西臨海水族園では採集専門のチームを現地に派遣しています。彼らがつぶさに観察してきた当時の話や、彼らが持ち帰った映像から、実際の南アフリカの海は、意外なほど豊かなことがわかります。桟橋にはたくさんのミナミアフリカオットセイが休息のために上陸し、海中では、強い海流にも負けず、イソギンチャク、カイメン、エビやカニがひしめき合い、それはそれは感動的な光景だったようです。

 南ア紀行はいずれご紹介の機会があると思いますので、それまでお楽しみに。

 さて、リニューアルした水槽ですが、注目はイソギンチャク。派遣チームの情報から、今までの「ヤギ」中心の展示から、サンディアネモネ、フォールスプラムアネモネといったカラーバリエーション豊富な「イソギンチャク」中心の展示に変更しました。
 現地の写真で見るイソギンチャクの群生は、まるでW杯スタジアム上空に打ち上げられた開幕を祝う花火のようです。

 「南アフリカの水槽」、まだまだ現地の姿には及びませんが、W杯成功と日本代表の活躍を祈りつつ、現地の感動をお伝えできる水槽に盛り上げていこうと取り組んでいます。

〔葛西臨海水族園飼育展示係 飛田英一朗〕

(2010年05月21日)



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