葛西臨海水族園は1999年、陸上にある水槽としては世界で初めてクロマグロを産卵させることに成功しました。2008年には９年ぶりに産卵が確認され、迫力ある産卵を多くの来園者に見ていただくことができました（2008年の産卵のようすはこちらのニュースページから動画をごらんください）。

　そして今年（2009年）も４月28日午後に産卵行動が観察されました。直後に回収した卵から孵化した仔魚を調べたところ、クロマグロの産卵が確認されました。

　クロマグロは野生での生息数の減少が世界的に心配されています。日本は海外から多くのマグロを輸入していますが、資源保護のために、マグロ輸出入を規制しようとする動きも広がりつつあります。

　葛西臨海水族園では、２年連続でクロマグロを産卵させることに成功しました。今後、クロマグロを増やすための研究に貢献できるのではないかと考えています。

【動画：2009年の初産卵（４月28日午後撮影）】

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写真：クロマグロの卵

〔葛西臨海水族園飼育展示係　三森亮介〕

（2009年08月21日）