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続・かえるマンガ、独占公開!! 再びあらわる、謎の漫画家
 └─2008/11/21

 その日、東京には木枯らし一号の知らせが届いていた。プルルルル──葛西臨海水族園の電話が鳴った。

 「あの~、マンガは読んでいただけたでしょうか?」電話の主は、あのノロゲンゲさんだった。

 ノロゲンゲさんは謎の人物である。彼は以前、かえるマンガ「おねえさんとささみくんと──さよならアンフィビアン」を描いてプレゼントしてくれた(こちらの記事をご覧ください)。

 マンガを描いたきっかけは、友人から聞いた「カエルの未来が危ない」という話。それを聞いた彼は、マンガを通じて多くの人にカエルの危機とを伝えたいと思ったそうだ。しかし、私が彼について知っていることは、ただそれだけだった。それきり、彼からの連絡はなかったのだ──。

 興奮する気持ちをおさえながら、私は彼にこう答えた。「ええ、読みました!みんなで読ませていただきました!でも……」 「でも?」彼が心配そうに尋ねた。 「マンガの最後が気になって仕方がないのです……」 彼はやさしい声でこう言った──「そう、そうなんです。今日お電話をさしあげたのは、そのことなんです」

 「さよならアンフィビアン」の最後は、「カエルがいないと世界が滅びる?!」という、おどろくべき言葉でしめくくられている。ところが、マンガの中ではその真偽について、まったく説明されていないのだ。

 「じつは」と彼は言った。「あのマンガ、続きがあるんです!!」

 ──ほどなくして、彼から二作目のマンガ「おねえさんとささみくんと──たすけてアンフィビアン」が送られてきた(表紙+6ページ。リンクはこちら。ページ下部のボタンでめくってください)

 ※この物語はフィクションです。

〔葛西臨海水族園教育普及係 齊當史恵〕

 ※追記:その後の研究により、世界的に両生類への脅威となっているカエルツボカビは、東アジアでは古くから存在しており、日本の両生類は抵抗力をもっている可能性が示唆されています。

(2008年11月21日)



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