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ニホンリスの子どもが見られます
 └─2007/05/04

 井の頭自然文化園本園にある「リスの小径」では、広いケージの中に、約80頭のニホンリスを放し飼いにしています。お客さんは、ケージの中を歩きながら、間近にリスを観察することができます。

 そして、3月から4月はニホンリスの出産のピーク。ニホンリスの子どもは生後40日くらいを巣の中ですごし、それから巣の外に出てくるようになります。「リスの小径」でも、4月中旬から、子どもたちのすがたが見られるようになりました。

 2007年4月8日、ケージの中に設置してある66個の巣箱を調べたところ、13頭の赤ちゃんが生まれていることがわかりました。子どもは最初、巣箱から顔をのぞかせるだけでなかなか出てきませんが、徐々に巣箱の外に出てきて、かわいらしいすがたや行動を見せてくれるようになりました。

 ケージ内のスポーツランド側に設置された巣箱では、小さな穴から何頭もの子どもたちが、競うように顔を出しています。また、巣箱から出て遊んでいる子どもを、メスの親がくわえて巣箱につれもどす行動も見られます。なかには、遠くのえさ台まで出かけて、えさをかじる子どももいます。

 ニホンリスの子どもは、おとなのリスに比べてひとまわり小さく、毛の色が少し灰色っぽく見えるため、簡単に見わけがつきます。ぜひ、この春デビューしたリスの子どもたちに会いに来てください!

〔井の頭自然文化園飼育展示係 水谷京子〕

(2007年5月4日)



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