井の頭自然文化園水生物館では、2024年7月17日から新たにトピック展示を始めましたので、お知らせします。

　水生物館内を順路に沿って進み、オオサンショウウオやミヤコタナゴなどを展示している「少なくなった淡水の生き物」コーナーの先に、幅60cmほどの水槽と、水槽で展示する生きものに関連した標本や資料などが展示できる“棚”を作りました。このトピック展示では、水辺にくらす興味深い生きものたちにスポットをあてます。

　今回は、若いアカハライモリ（以下「イモリ」とします）と、イモリについて詳しく書かれた本を展示しています。イモリは水中に卵を産み、孵化した幼生はしばらく水中でくらします。2〜3か月経つと変態して陸に上がり、2〜3年間は陸上で生活しますが、この時期どのようなくらしをしているのかは、じつはよくわかっていません。

　展示しているのは、主に今年の6月ごろに幼生から幼体へ変態して陸上生活を始めた若いイモリたちです。水槽には、野外でイモリがくらしているだろう陸地を再現し、イモリたちが落葉の下や朽木の下など、どんなところで、どのようにすごしているのか観察できるようにしました。しばらく観察すると、新しい発見があるかもしれません。

　新たにオープンしたトピック展示では、イモリ以外にも水辺にくらす興味深い生きものをいろいろな角度から紹介していきます。文化園へお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

　開始日　2024年7月17日（水）〜
　場所　　井の頭自然文化園　水生物園（分園）水生物館内

　水生物館の開館時間　9時30分〜16時45分


新設したトピック展示
（2024年07月17日）