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ニホンリスの死亡について(第1報)
 └─ 2023/12/11
 井の頭自然文化園のリス飼育施設において、ニホンリスの衛生対策のため、2023年12月4日(月)にリスの体表の寄生虫を駆除する薬を滴下し、あわせてケージ内の巣箱等に殺虫剤の散布をおこないました。その後、ニホンリスが複数死亡し、個体数が減少しています。

 現在、死亡原因の究明とともに、生存している個体の経過観察に努めています。みなさまにはご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます。

1.当該施設について

動物園(本園)リス繁殖棟A棟(2階建てケージ、各階5室ずつ、計10室)

2.経緯

 2023年12月4日(月)、飼育していたニホンリスの衛生対策のため、リス繁殖棟A棟の全頭40頭を捕獲して体表の寄生虫を駆除する薬を滴下しました。また、ケージ内に設置していた巣箱等には殺虫剤の散布等をおこないました。その後40頭をケージに戻しましたが、しばらくして1頭に異状が確認され、その個体は当日中に死亡しました。その翌日も、死亡と体調不良の個体が見られました。

 使用した3種類の薬剤は過去に使用実績があり、用法に基づき使用したものの、薬剤による中毒の可能性が否定できないことから、展示中や入院中の個体は安静にして経過観察をしてきましたが、12月11日朝の時点で累計31頭が死亡しています。

 現在、外部研究機関等に検体を送付し、病理検査等を実施しています。

 なお、当該施設については洗浄済みで安全性の確認はできており、ニホンリスの展示は継続しています。

3.今後の対応

 病理検査等により死亡原因の究明に努め、事実が判明しだいお知らせします。

4.井の頭自然文化園におけるニホンリス飼育施設と現在の飼育頭数(2023年12月11日現在)

  リスの小径:61頭(※繁殖棟B棟の工事に伴い閉鎖中)
  繁殖棟A棟 :上記のとおり
  繁殖棟B棟 :0頭(※工事中のため閉鎖中)

【参考】リス繁殖棟A棟 位置図

(2023年12月11日)



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