井の頭自然文化園のアムールヤマネコの「ミズキ」(メス)が、2021年8月10日に死亡しました。16歳でした。
先日から体調を崩したため非公開の予備舎にて治療および経過観察をしていましたが、10日の朝に死亡を確認しました。死因は老衰でした。
ミズキは2005年4月28日に井の頭自然文化園で生まれました。2014年には、人工授精によってオス「ユズキ」を出産しました。これはアムールヤマネコでは初めてのことで、ヤマネコの人工繁殖の技術開発に大きく貢献してくれました。
井の頭自然文化園は環境省ならびに(公社)日本動物園水族館協会、日本獣医生命科学大学、岐阜大学と共同で、ツシマヤマネコ保護増殖事業に取り組んでいます。
ミズキの死亡により、井の頭自然文化園で飼育するアムールヤマネコ(うちツシマヤマネコのオス1頭、メス2頭を含む ※)はオス3頭、メス2頭となりました。 | アムールヤマネコ「ミズキ」 (撮影日:2021年2月24日) |
※アムールヤマネコは東南アジアに広く分布するベンガルヤマネコの亜種で、そのアムールヤマネコの中でも、長崎県の対馬のみに生息する地域個体群をツシマヤマネコと呼んでいます。
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