これまでに2回、井の頭自然文化園の樹木の開花を動画でお伝えしました(
ホオノキの開花、
タイサンボクの開花)。
今回は先月(2018年6月)開花したアメリカデイゴ動画記録をお届けします。
花の色が鮮やかなアメリカデイゴは、南米原産の植物です。かつて井の頭自然文化園内にあった熱帯鳥温室を思い起こす方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アメリカデイゴは長さ25センチほどの総状花序に、朱赤色のマメ科によく見られる「蝶形花」を密集してつけます。蝶の形に見立てた名前ですが、他のマメ科の花と違うのは「上下がさかさま」になっていることです。通常、立ち上がるように開く目立つ花弁は「旗弁」(きべん)と呼ばれます。しかし、アメリカデイゴの旗弁は下向きに咲くのが特徴の一つです。
また、他のマメ科の花の場合、雄しべと雌しべは他の花びらに包まれて下にあるのですが、アメリカデイゴでは上に位置しています。
動画をご覧ください。夜になると口を開くように旗弁が開き、上にあるさやの中から雄しべと雌しべが顔を出す一連の動きがわかります。撮影は2018年5月29日12:41から6月16日16:00までです。
【動画】アメリカデイゴの開花
(2018年07月25日)