井の頭自然文化園にアカガシラカラスバトが来園し、2018年3月11日から展示を開始しました。
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来園した2羽 | 井の頭自然文化園のアカガシラカラスバト飼育施設 |
来園したのは、2015年6月20日に上野動物園で孵化したオスのP−116と、2016年1月5日に孵化したメスのP−1140。メスの左脚にはオレンジ色のリングがついています。
小笠原諸島に生息する固有亜種のアカガシラカラスバト。現地での保全活動により、徐々にその数を増やして来ていますが、まだまだ油断はできません。都立動物園では、飼育・繁殖に取り組み、飼育下の個体群を維持するとともに、得られた知見を野生のアカガシラカラスバトの保全に活かしてもらっています。
東洋のガラパゴスとも呼ばれ、独自の生態系を持つ小笠原諸島は、東京都の一部です。都立動物園は、小笠原にくらす生き物たちの保全に取り組んでいます。
今回の展示をきっかけに、東京から遠く離れた小笠原諸島にくらすさまざまな生き物が置かれている現状を考えていただければと思っています。
〔井の頭自然文化園 教育普及係 大橋直哉〕