井の頭自然文化園では、環境省のツシマヤマネコの「飼育下繁殖事業」に協力し、2006年度からツシマヤマネコの飼育を開始しています。
この冬から春にかけての繁殖期に向け、環境省が策定した「平成29-30年 ツシマヤマネコ繁殖(移動)計画」に基づき、当園に、オス1頭が九十九島動植物園(長崎県佐世保市)から、メス1頭が京都市動物園から来園しますので、お知らせします。なお、この2頭は非公開施設で飼育する予定です。
当園で飼育する個体の移動日
九十九島動植物園から来園するツシマヤマネコ
移動日 2017年12月2日(土)
性別 オス
年齢 推定13歳以上(2004年12月6日 対馬市上対馬町にて保護)
個体番号 №45
名前 エビゾウ
その他 No.45は当園での人工授精後、さらに別の飼育園に移動する可能性があります
京都市動物園から来園するツシマヤマネコ
移動日 2017年12月5日(火)
性別 メス
年齢 3歳(2014年4月11日生まれ)
個体番号 №66
名前 メイ

左:九十九島動植物園から来園するオス
右:京都市動物園から来園するメス
経緯
環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(通称「種の保存法」)に基づく保護増殖事業を実施しています。その一環として、(公社)日本動物園水族館協会に依頼し、国内の計9施設において飼育下繁殖事業に取り組んでいます。
今回、この冬から春にかけての繁殖期に向けた「平成29-30年 ツシマヤマネコ繁殖(移動)計画」が策定され、それに基づき、全国で合計4頭の移動を実施することとなりました。
公開について
飼育下繁殖事業の目的のため、当園に移動してきた2頭は非公開施設で飼育する予定です。
井の頭自然文化園での飼育状況(すべての移動が終了した後の飼育数)
6頭(オス3、メス3)
日本国内の飼育状況(2017年11月28日現在)
10施設 35頭(オス19、メス16)
◎全移動個体一覧および移動日個体番号 | 性別 | 年齢 | 移動前 | 移動後 | 移動日 |
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No.41 | オス | 10歳 | 京都市動物園 | 九十九島動植物園 | 2017年12月1日 |
No.45 | オス | 13歳以上 | 九十九島動植物園 | 井の頭自然文化園 | 2017年12月2日 |
No.66 | メス | 3歳 | 京都市動物園 | 井の頭自然文化園 | 2017年12月5日 |
No.81 | メス | 0歳 | 福岡市動物公園 | 京都市動物園 | 未定 |
※移動日などについては変更の可能性があります。
(2017年11月28日)