あたたかい日が続き、春の気配を感じるようになりました。井の頭自然文化園の「いきもの広場」でもガマズミの新芽が顔を出し、アケビに花が咲いたり、春を待ちわびていたように植物たちの息吹を感じます。
池ではアズマヒキガエルが卵塊を産み、少しずつ孵化したオタマジャクシが泳ぐようすが見られるようになりました。
さてそんな中、池には……竹がわたされ、網がかかっています。
池にかけられた網
なぜこのようなことになっているのでしょうか? じつは招かれざる客(いきもの)がいるのです。「いきもの広場」では来るものは拒まず、いきものに差をつけないことが大事なことなのですが、今回ばかりは仕方がありません。
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カルガモ | アズマヒキガエルのオタマジャクシ |
そのいきものとは……カルガモです! カルガモはペアでいきもの広場に現われ、なんと!アズマヒキガエルのオタマジャクシを食べてしまうのです。
このままではいきもの広場でヒキガエルが見られなくなってしまうかもしれません。そこで、池に入れないように網をはったのです。網をはったら池にカエルが入れなくなるのでは?と思われる方がいるかもしれませんが、ちゃんとカエルが通れるすきまをあけています。
最近カルガモの姿を見かけなくなりましが、しかしまだまだカルガモと職員との闘いは続きそうです……。
いきもの広場
「いきもの広場」に入っていきものたちを見つけるイベント「『いきもの広場』で遊ぼう!」は、冬のあいだ毎月第2日曜日の開催でしたが、4月からは毎週日曜日の11時〜12時に開催します! ぜひご来園ください。お待ちしています。
〔井の頭自然文化園教育普及係 東條裕子〕
(2016年04月08日)