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タヌキの放飼場にウッドデッキを設置
 └─2015/08/21

 井の頭自然文化園のタヌキは放飼場の奥のほうで寝ていることが多いのですが、タヌキたちのくらしを活性化(エンリッチメント)するために、そして、来園者の方にタヌキをより間近でごらんいただくために、「ウッドデッキ」を設置しました。場所は観覧通路に近い箇所です。


 設置して数日間はタヌキたちも警戒し、ウッドデッキに近づくどころか、室内から出るのも恐る恐るといった感じでしたが、2週間もするとのぼるようになりました。しかし、人が前を通るとすぐにおりてしまいます。

 えさを置けば長くとどまるのではと考えましたが、開園時間には食べ終わり、デッキからおりてしまいます。

 どうにかデッキの上にいるところを見てもらえるようにならないかと悩んだ結果、イヌ用の「骨のおやつ」を使ってみることにしました。ただし、置いただけではデッキの下に持っていかれるので、鎖でつなぎ、持ち去れないようにしました。


 今のところ、まだ近くを人が通るとデッキからおりてしまいますが、骨のおやつをかじってはいます。いずれ慣れるよう期待しています。なお、タヌキがデッキの上にいるときは、指や手を入れないようお願いします。


観覧スペース側に出て来たところ


〔井の頭自然文化園飼育展示係 大西一馬〕

(2015年08月21日)


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