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冬の風物詩、雪吊りと霜よけ
 └─2014/12/26

 つい先日まで赤や黄に色づいていた木々の葉も落葉し、園内は冬の姿に変わりました。今年も井の頭自然文化園では、冬景色をさらに引き立たせる冬の風物詩、雪吊りと霜よけを製作しました。

 恒例となった作業ですが、毎年少しずつ改良を重ね、今年も約1か月の製作期間をかけて完成しました。雪吊りは例年と趣向を変え、吊縄の材料として、「い草」で編んだ「内藤縄」(ないとうなわ)と、壁下地に使われる「小舞縄」(こまいなわ)の2種類を使いました。黒松に吊った縄は内藤縄、赤松を吊った縄が小舞縄です。


雪吊りと霜よけ


 そして、2本の雪吊りのまわりには3組の霜除けを製作しました。霜除けは、藁の穂先で編んだ藁ボッチをかぶる「鎧型」と、藁の元部で編んだ藁ボッチをかぶる「巻きおろし」の2種類を作りました。

 雪吊りと霜除けはリスの小径奥の日本庭園で3月上旬の啓蟄前後までご覧になれます。また、2015年1月10日(土)、24日(土)、31日(土)、2月28日(土)には、製作方法などについてお話ししますので、ふるってご参加ください。イベントの詳細はこちらです


完成間近の門松


 また、新年にご来園のみなさんをお迎えする門松も完成しました。お正月ならではの飾り物として、動物園正門、水生物園七井門、資料館前に設置してあります。門松に関しては「花ごよみ」 133号で製作過程をご紹介しました。あわせてご覧ください。2015年1月12日の成人の日まで展示します。

 ぜひ、冬の井の頭文化園をお楽しみください。

〔井の頭自然文化園施設係 星野真一〕

(2014年12月26日)


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