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アジアゾウ「はな子」、65歳のお祝い会
 └─2012/02/17

 井の頭自然文化園でくらすアジアゾウ「はな子」が65歳を迎えました。はな子は正確な誕生日が分からないので1月1日を誕生日としており、現在、日本で飼育されているゾウの中で最年長となりました。

 国内の最年長記録は2008年4月10日に死んだ神戸市立王子動物園の諏訪子(すわこ)の65歳です。はな子は今年の元旦でこの最年長記録に並んだことになります。

 お祝い会当日の2月5日は曇り空の寒い日でしたが、武蔵野市長、三鷹市長、タイ王国大使館公使の方々をはじめ、たくさんの来園者にお祝いしていただきました。

 式典はクイズ大会や飼育係への質問コーナー、飼育係vs来園者のバナナの早むき競争などをおこない盛り上がりをみせました。はな子への誕生日プレゼントは、65個の特製パンでした。

 また大使館からはタイ直輸入のタイ産バナナをなんと120キログラムもいただきました。私たちがスーパーで買うのはフィリピン産やエクアドル産が多く、タイのバナナはほとんど見ることがありません。とても香りがよく、はな子も故郷のバナナを美味しそうに食べていました。この120キログラムものバナナは、はな子1頭で食べるには何日分にもなります。バナナが傷んで無駄になってはもったいないので、ほかの動物たちもごちそうになりました。ほかにもお手紙や、イラスト、お花や果物などもたくさんいただきました。本当にありがとうございます。

 はな子は、昨年の暮れから体調を崩しがちになり、餌の内容、整腸剤の量や与え方など、気を使う日々が続いています。体調管理のために早く寝部屋に入れ、お知らせしているように寝部屋のシャッターも午後3時に閉めるようにしています。風がなく少しでも暖かい日は午後2時半ごろまで外に出ていることもありますが、はな子が外でのんびり出来る春はまだ遠いようです。もう少し暖かくなるまで、しばらくお待ちください。

 はな子がこれからも元気に過ごせるよう、毎日の観察を怠らず、少しの変化も見逃さないように、担当者でしっかりと体調管理をしていきたいと考えています。

「はな子の観覧時間変更」のお知らせ

写真上:プレゼントのパンを食べるはな子
写真中:お祝い会に集まったおおぜいの人
写真下:タイのバナナ

〔井の頭自然文化園飼育展示係 はな子担当者一同〕

(2012年02月17日)



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