ニュース
ニシゴリラの近況について
 └─上野 2022/11/25
 前回の記事で、群れの第1放飼場で展示を再開したことについてお知らせしました。その後も特段の問題はなく落ち着いて過ごしています。

 「モモコ」の近況ですが、動作や採食状況は良好で体重も安定している状態です。11月7日(月)には、群れ合流後も継続している投薬治療の経過確認のために検査をおこないました。本日時点の結果では、軽度の貧血と白血球減少が認められており、投薬の継続が必要と判断しました。今後も状態を見ながら検査、治療を続けていきます。

※えさの時間や管理上の理由により、一時的に第2放飼場でも展示します。
 また、モモコは投薬を続けながらの管理となります。体調や状況しだいでは非公開になる場合もあります。


ニシゴリラ「モモコ」


【動画】モモコの採食

「スモモ」の近況と群れへの復帰プロセス

 人工哺育で飼育管理中のスモモは、生後5ヵ月を迎えた10月31日には、体重が4,815gとなりました。

 前回の記事でお伝えした格子越しの哺乳練習の進み具合ですが、当初は哺乳瓶を見せても飲めるのは格子の近くにいる場合のみで、量も極少量でしたが、最近では格子から離れていても自ら近づき、用意した量を全量飲み切れるようになりました。

 また、かなり運動能力が発達してきており、10月上旬ごろは格子につかまることがやっとの状態でしたが、下旬ごろには急に格子の昇り降りや横移動ができるようになりました。地上でもナックルウォーク(手を軽く握って指の背を地面につける歩き方)で歩く姿も見られ始め、成長の早さに驚かされています。

 スモモ単独でも問題なく移動でき始めていることから、近日中に事務所の保育器から群れのくらす隣の部屋に移し、群れと夜間のお見合いを始める予定です。その後はお見合いの結果を見て「スモモの世話をするゴリラ」を選び、「スモモと2頭ですごす時間を徐々に長くしていく」手順へと進めていきます。

 上記のプロセスはあくまで予定であり、今後、スモモの成長状況や群れのようすなどから変更する可能性があります。群れの状況やスモモの近況は、これからも随時お知らせしますので、あたたかい目で見守っていただけましたら幸いです。


【動画】スモモの格子移動

(2022年11月24日)



ページトップへ