催し物
フルートとピアノで奏でる動物のすがた
 “いきもの”を集めたコンサートを開催
 └─多摩  2008/08/08

 先週(2008年8月2日)から始まった「サタデーナイト@TamaZoo」。 開放エリアやイベントについては、すでにお伝えしているとおりですが、その最終回、8月23日(土)の“夕暮れライブ”では「フルートとピアノによるアンサンブルの夕べ」をお届けします。

 活躍中のプロアーティスト3名を迎えた、本格的なクラッシックコンサート──といっても、けっして敷居は高くありません。演奏曲目のテーマは“いきもの”。動物ファンにも音楽ファンにも楽しんでいただけると思います。プログラムを一部ご紹介しましょう。

 J.イベール/物語より
   [金の亀を引く女][可愛い白いロバ]
 T.ブルーマー/動物界より[ガゼル]
 J.フランセ/オウムの対話
 C.サン=サーンス/動物の謝肉祭より[大きな鳥かご]
 E.クロンケ/二匹の蝶々

 フルートの楽曲には、さまざまな動物を表現したものがありますが、とくに“鳥類”を描写した曲は数多くあります。今回は、当園の新施設「ウォークインバードケージ」にちなんで、「大きな鳥かご」などを選曲していただきました。また、フルートと低めの音がでるアルトフルートのかけ合いで、2羽のオウムの声を模倣した「オウムの対話」は、奏者のテクニックにも注目です。

 「二匹の蝶々」は、フルート二重奏とピアノで、チョウが飛び交うようすを華やかに描く美しい楽曲。昆虫生態園のチョウたちが目に浮かぶのでは?!

 コンサートの主役、フルーティストの吉岡次郎さんは、大学院からオーケストラ在籍の間、4年ほどスイスのバーゼルにいらっしゃいました。バーゼルといえば、ヨーロッパ有数の伝統ある動物園、Zoo Basel (バーゼル動物園)。この動物園は、多摩動物公園のインドサイ「ター」の生まれ故郷として、また、トキ類のための特別食「トキ餌」の原型を作った園としてもおなじみです。

 バーゼル滞在中、吉岡さんは動物園のすぐ近くにお住まいで、ちょくちょく訪れては園内で過ごされていたそうです。「ター」のお母さんとはよく対面していたとか。帰国後、多摩のインドサイにも会いに来たという吉岡さんの素顔は、案外動物好きらしく、コメントからも生物への関心が垣間見えます。

吉岡さんプロフィール(ムラマツフルートレッスンセンターのサイトより)

 演奏は、【夕方の部】16:30開演、【夜の部】19:00開演の2回です。いずれも短時間ではありますが、回ごとにプログラムが一部変わります。入園された方はどなたでもお聴きいただけますので、この機会にフルートの生音にふれてみてはいかがでしょうか。

 8月23日(土)はぜひ、素敵な音楽とともに夜の動物園をお楽しみください!
※「サタデーナイト@TamaZoo」のPDFチラシは、こちらからどうぞ

写真上:フルート奏者・吉岡次郎さん
写真中:共演者の小澤恭子さん(左、フルート)と成田有花さん(右、ピアノ)
写真下:大きな鳥かご? 多摩動物公園のウォークインバードケージ

〔多摩動物公園調整担当係長 秋川貴子〕

(2008年08月08日)



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