国際カエル年の今年、井の頭自然文化園ではいろいろな角度からカエルを取り上げたイベントや特設展示を開催していますが、2008年７月８日から、資料館では「カエルのミラクル」を開催中！　生き物としてのカエルのおもしろさやすごさを参加型展示でご紹介しています。

会期　2008年７月８日（火）～12月28日（日）
会場　井の頭自然文化園　資料館

　まず最初は、カエルとあなたのプロポーションくらべ。人間と同じぐらいの大きさに拡大したカエルの横に立ってみると……カエルの体型はじつにユニーク。足がとても長～く、首や胴体は短く、しっぽがありません。この体型は、カエルの高い跳躍力と関係しているのです。そして、鼓膜（耳）やおしりの穴など、カエルの体のつくりを理解したあとは、いよいよカエルのミラクルコーナーです。

　このコーナーでは「跳ぶ」「鳴く」「色が変わる」「エサをとらえる」「メスにだきつく」「たくさん産む」「変身！」というカエルの７つのミラクルを、その「すごさ」を実感してもらえるようなくふうを通じて紹介しています。

　「跳ぶ」──カエルが人間と同じ大きさだったらどこまで跳べるのか、その高い跳躍力を示し、みなさんにもカエル跳び（立ち幅跳び）に挑戦していただきます。

　「エサをとらえる」──カエルの舌に見立てたカエル鉄砲で餌の虫を撃ち、カエルが舌をつかった瞬間技で餌をとらえるのを体験！
「たくさん産む」──オタマ（オタマジャクシを模したカプセル）をすくい、カプセルの中に書かれたオタマの運命をチェック。たくさんのオタマの中で生き残れるのはたった１匹です。たくさん産んで数で勝負するという繁殖戦略を理解していただくためのゲームです。

　といったように、楽しく遊びながら、カエルのことを学べるしかけがいっぱい！　この特設展で、カエルのすごさを実感した後は、分園で開催中の「ずっとカエルとくらしたい」で、本物のカエルをじっくりと観察してみてください。そしてこのすばらしい生き物、カエルがわたしたちの近くから姿を消しつつあることを知っていただけたらと思います。

・「カエルのミラクル」のチラシ（PDF、１ページ）はこちらからダウンロードできます。

〔井の頭自然文化園教育普及係　天野未知〕

（2008年07月18日）