催し物
ヒツジの毛刈りが見られます
 └─上野  2008/05/02

 子ども動物園の広場では、たくさんのヤギやヒツジと触れ合うことができます。ヒツジと言っても種類はさまざまで、子ども動物園では「コリデール」と「セントクロイ」という2種類のヒツジを飼育しています。

 多くの方がイメージする「ヒツジ」は、コリデールのように全身の毛がモコモコしているタイプのヒツジだと思います。このモコモコですが、寒い季節にはまさにセーターのようにヒツジたちの体を温めます。しかし、保温性にすぐれた毛をまとったまま夏を過ごすのは、ヒツジにとってとても大変なことです。そこで、このモコモコを人間が刈り、それを加工したものがセーターや靴下となり、みなさんの役に立っているのです。

 子ども動物園で飼育しているコリデールたちも、これからの暑さを乗り切ってもらうため、毎年この季節に職員が「毛刈り」をしています。すでに2頭は毛刈りを終えて、すっきりしたすがたになっていますが、残る2頭の毛刈りをゴールデンウィーク中におこなう予定です。

 私たち職員のウデでは、オーストラリアの職人さんのような早ワザをお見せすることはできません。でも、この日のために私たちはヒツジに催眠術をかける技を習得したのです!──といってもほんとうに眠らせてしまうわけではなく、ヒツジがいやがらずにおとなしくなる方法をマスターしたのです。さて、その方法は……。

 バリカンさばきはうまくないけれど、ふしぎなほどヒツジがリラックスしながら、毛刈りをされているようすは必見です! 上野動物園の子ども動物園で、ヒツジの毛刈りを見てみませんか?

 2008年5月3日(土)、6日(火)の10時30分から、子ども動物園の広場でおこないます。なお、刈り取った毛は曲屋(まがりや)で開催している「糸つむぎ教室」の参加者の手にわたり、そこで毛糸に変身します。

〔上野動物園子ども動物園係 齋藤麻里子〕

(2008年05月02日)



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