催し物
シリーズ井の頭自然文化園のカエル No.04──いのかえる
 └─井の頭 2008/05/02

 「井の頭自然文化園のカエル」シリーズでは、アズマヒキガエル、ニホンアカガエル、ツチガエルと紹介してきましたが、No.4のカエルは「いのかえる」です。イノカエルなんていうカエルいたっけ?と不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。それもそのはず、イノカエルは今年、ここ井の頭自然文化園で生まれたばかり。2008年4月26日から年末にかけて、当園では国際カエル年にともなうさまざまな特別展示やイベントをおこないますが、その案内役が「いのかえる」です(写真)。今回は、彼(彼女?)の自己紹介を掲載します。

 「初めまして、ボク、いのかえるです。国際カエル年の今年、ここ井の頭自然文化園で生まれました。得意なことは、どこへ行っても無事かえる、ちょっとぐらい落ち込んでもすぐよみがえる、いつもひっくりかえるくらい感動する、などなど、『かえる』という言葉がつくことは何でも好きです。

 そして、大きな特徴は、ボクのすがたは見える人には見えるけれど、見えない人には見えないこと。いま、カエルという、ボクやボクのなかまたちは、うっかりするとすがたを消してしまうほど、この地球では生活しにくくなっています。みなさんのなかには、一年に一度もカエルの姿を見ない人もいるでしょう? つまり、それが、ボクが見えない状態ということ。

 世の中には『井の中のかわず大海を知らず』ということわざがあるけど、国際カエル年に生まれたボク『井の頭のカエル』は、大海に出て地球環境の未来をかんがえる使命があります。

 うれしいことにこの井の頭自然文化園には、ボクの大先輩である、さまざまなカエルたちが集まってくれました。ボクはすごく幸運だね。ボクのすがたが見えるようになれば、人間であるみなさんもきっと幸せになると信じてます」

(2008年05月02日)



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